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事例・ノウハウBlog


【静岡県立病院機構様】採用情報をひとつにつなぎ、 「働きたい」にまっすぐ応えるサイトへ

前回のリニューアルから約10年以上が経過し、機構全体、機構サイト、3つの病院サイトごとに目的を決め、今年の3月に4サイトを同時公開した静岡県立病院機構様。

前回は、制作過程、運用において機構全体としての方針や取り組んだ内容をご紹介しました。

第二回目となる今回は、機構サイトに焦点を当て、ご紹介していきます。

今回のリニューアルでは、機構全体の情報発信を見直し、各病院の情報をより分かりやすく届けるためのサイト設計を行いました。なかでも、特に力を入れたのが「採用情報」の届け方です。

これまで各所に 分散していた採用情報を機構サイトへ集約。単に募集要項を掲載するだけではなく、働く場所としての魅力や制度、各病院・各職種の個性まで伝わる構成とし、求職者が職種や勤務先を問わず、必要な情報へ迷わずたどり着けることを目指しました。

さらに、複数の病院が関わるサイトだからこそ、 情報を発信する側の使いやすさも重視。 各病院の担当者が、無理なく更新を続けられるCMS運用を整え、「情報の探しやすさ」と「運用のしやすさ」の両立を図っています。

リニューアル前の課題

以前のwebサイトは、3病院サイトと機構サイトとで採用情報が分散していたため、更新する側にとっては扱いやすい状態でしたが、各サイトによって掲載ボリュームがまばらになっており、分岐が多く発生している状態でした。そのため、求職者は「どのwebサイトを見ればよいのか」「自分に関係する情報はどこにあるのか」を判断しながら情報を探す必要がありました。

具体的な課題

  • 各病院と機構サイトのそれぞれに採用情報が掲載され、入口が分かれていた
  • 機構共通の福利厚生や制度が、職種・病院ごとに異なる場所へ掲載されていた
  • 閲覧したページによって得られる情報に差が生じ、比較や検討がしづらかった
  • 募集窓口が職種・雇用形態によって異なり、単純な集約では問い合わせ先が混乱する懸念があった

分散していた採用情報を集約。情報の視認性と応募までのスムーズさを最大化

そこで、採用に関する情報を機構サイトへ集約し、求職者がまず機構サイトを訪れれば全体像を把握できる構成をご提案しました。情報の置き場所をひとつにまとめるだけでなく、求職者の関心が高い「福利厚生・働きやすさ」から、職種別の募集要項、応募に必要な書類までを連続して閲覧できる情報設計としています。

<採用情報トップページ>

<職種別ページ:看護師>

導線設計の詳細な工夫内容や、更新者側の運用体制の勘案など、主に取り組んだ4つの施策をご紹介します。

①求職者を迷わせない導線設計

1 職種ごとの入口で、知りたい情報へ最短でつなぐ

医師、専攻医、初期臨床研修医、看護師、医療技術者、事務職員など、職種ごとに明確な入口を設けました。トップページから訪れた場合も、検索結果から直接「採用情報」へ流入した場合も、希望する職種の募集情報へ直結できます。

2 福利厚生・働く環境を機構共通の情報として整理

職種や病院ごとに分散していた制度を、機構全体の共通情報として整理しました。勤務地を確認する場合にも、休暇・支援制度・働きやすさを等しく確認でき、応募前の不安を減らします。

3 異なる募集窓口へ正確に誘導

採用情報を集約しても、応募の受付先は職種・雇用形態・病院によって異なります。そこで、 募集要項ごとに担当窓口や応募方法を整理。求職者が希望する求人を見つけたあと、「どこから応募すればよいのか」で迷わないよう、 適切な窓口へスムーズに進める導線を設計しました。

4 病院サイトとの往来を途切れさせない

機構サイトから各病院の診療科・部門情報へ、各病院サイトから機構の採用情報へ、双方の導線を整備しました。募集要件を確認したあとに、実際の医療機能や職場の専門性まで掘り下げられるため、より具体的な就業イメージにつながります。

②職種別インタビューで、組織の魅力を可視化

募集要項や制度だけでは、実際に働く人の姿や職場の空気まで十分に伝わりません。そこで、先輩インタビューを職種ごとに掲載し、それぞれの仕事内容ややりがい、チームの特徴、働き方などを本人の言葉で紹介できるようにしました。

ご担当者様のご協力もあり、より多くのインタビューを掲載することができました。

これにより、これまで組織の内側にとどまっていた各病院・各職種の特徴や魅力を、が、求職者に具体的に伝えられるコンテンツとなりました。同じ機構に属しながら、それぞれ異なる専門性を持つ3病院の魅力を、制度面だけでなく、人と仕事の物語から理解できるようになっています。

③SEO・AIO・UXを同時に改善する情報集約

採用情報をひとつのwebサイトにまとめることは、ユーザーにとっての情報の探しやすさだけでなく、 検索エンジンがサイト内の情報を理解しやすい構造づくりにもつながります。

今回のリニューアルでは、職種名、病院名、採用情報といった求職者が検索する際に用いるキーワードや目的を意識し、関連する情報を機構サイト内で体系的に整理しました。

  • 「静岡県立病院機構 採用」「病院名+職種+募集」などの検索から、目的ページへ到達しやすい構造に
  • 職種別ページが検索流入の受け皿となり、採用トップを経由せずとも必要な情報を確認できる
  • 重複・分散していた情報の整理することで、更新漏れや内容の不一致が起こりにくい運用へ

SEOを検索順位だけの施策として切り離さず、「情報を探す人に、適切なページを返すための構造づくり」と捉えた点が今回のポイントです。

④更新者にも迷いを生まないCMS運用

ユーザーファーストの構成を継続するには、日々の更新が無理なく行えることも欠かせません。そこで、各病院の管轄ごとにCMSのユーザーアカウントを設け、カテゴリやページのまとまりも病院単位で整理しました。

  • 各担当者が、自院のどの職種情報を更新すべきか把握しやすい
  • 担当範囲を分けることで、誤更新のリスクを抑えられる
  • 機構全体で情報の見せ方をそろえながら、各病院が主体的に発信できる

閲覧者にとっては機構全体の採用情報をまとめて確認できるひとつのWebサイト。 一方、更新者にとっては、自分が担当する範囲が分かる運用環境に。この二つを両立させることで、公開後も情報の鮮度と正確性を保ちやすい仕組みとしました。

まとめ:情報を集めるだけでなく、選びやすく整える

今回のリニューアルは、分散していた採用情報を機構サイトへ移すことがゴールではありません。求職者が自分に必要な情報を見つけ、働く環境を理解し、正しい窓口から応募できるまでを、一つの流れとして設計することが目的でした。

一方で、情報を発信する各病院の担当者にとっても、更新箇所と責任範囲が明確であることが重要です。ユーザーと更新者、双方の視点から情報構造とCMS運用を整えたことで、採用活動を長く支えるwebサイトへと生まれ変わりました。

リニューアルで実現したこと

【求職者にとって】
職種・病院・雇用形態を手掛かりに、募集要項、福利厚生、職場情報へ迷わず到達できる。

【更新者にとって】
病院ごとの担当範囲が明確になり、集約された情報を継続的かつ正確に更新できる。

アーティス担当者より

担当ディレクター 森下より

今回のリニューアルでは、機構サイトと各病院サイトに分散していた採用情報を整理し、求職者の方が必要な情報へ迷わずたどり着ける構成を目指しました。

職種や雇用形態によって応募窓口が異なるため、情報を集約するだけでなく、職種ごとの入口や各病院サイトへの導線など、正確で分かりやすい案内を意識して設計しました。

お忙しいなか、情報整理・原稿のご提出にご協力いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。
今回のサイトが、静岡県立病院機構様で働く魅力を伝え、新たな出会いにつながることを願っております。

株式会社アーティス ディレクター 森下
大学在学中、カナダのオーロラツアー会社でレセプション業務を経験。その後、東京の旅行会社にてオペレーターやプロジェクトマネージャーなどの幅広い職種経験を経て、アーティスへUターン転職。Webディレクターとして、大学や病院サイト、コーポレートサイトのディレクション・企画業務に携わっている。

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この記事を書いた人

アーティス ブログ編集者
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