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【一宮西病院様】Webコンテンツを「作る」よりも「活かす」ことで、継続的な情報発信を実現【後編】

2017年から10年近く、Webサイトの制作・運用をご一緒してきた杏嶺会 一宮西病院様。
現在では、サイト全体のページビュー数は数年間で累計300万件以上増加し、外来診療担当医表のページも4万件以上増加(※1)するなど、多くの方に活用される情報基盤へと成長しています。

※1 2023年のGoogleアナリティクスの結果に基づく

【前編】では、2017年のリニューアルをきっかけに整えた発信の土台構築を中心に、お話を伺いました。
しかし、仕組みがあるだけでは、発信は続きません。では、なぜここまで継続した発信ができているのでしょうか。

後編では、Webを最大限に活用する広報体制のつくり方や、更新を止めないための具体的な工夫について、より実践的な視点から伺います。

【一宮西病院様】2017年のリニューアルが転換点に ― 情報発信を“継続できる仕組み”へ【前編】

「作る」よりも「活かす」ことで続く情報発信へ

情報発信は、どのように行っていますか?

Webサイトの運用というと、新しい記事を次々と制作しなければならないという印象を持たれがちです。
しかし一宮西病院では、Web専用のコンテンツを新しく量産するのではなく、すでにある広報資産を活かすことを重視しています。

具体的には、院内でこれまで積み重ねてきた広報活動です。

  • 広報誌
  • YouTube
  • ラジオ
  • 市民公開講座

たとえば、市民公開講座で講演者が話した内容を文字起こしし、Webサイトのコンテンツとして掲載しています。

https://www.anzu.or.jp/ichinomiyanishi/about/column/seminar_prostate-cancer/

また、Webで実施した市民公開講座についても、YouTube動画を掲載するだけでなく、内容をテキストでも整理して公開しています。

https://www.anzu.or.jp/ichinomiyanishi/about/column/stroke/

こうした取り組みの背景にあるのは、

「新しいWebサイト用のコンテンツを無理に作り続けるのではなく、すでにある情報をより多くの人に届ける」

という考え方です。

これらの広報資産は、もともと「患者さまに正しく、わかりやすく伝える」ことを目的に制作されてきたものです。
そのため、Webサイトにも横展開することで、内容の質を保ちながら情報発信の幅を広げることができます。

さらに、この運用を支えているのがCMS(Webサイト更新システム)です。
院内でも簡単に更新できる環境があることで、コンテンツの公開や更新をスムーズに行うことができます。

結果として、コンテンツの質を担保しながら、無理なく継続できる情報発信の仕組みにつながっています。

コンテンツの横展開は、運用面でもメリットがありそうですね。

そうですね。既存の広報物をベースにすることで、院内で確認・整理された情報をもとに発信できる点が大きいと思います。
特に大きいメリットは、次の2点です。

  • すでに確認・整理されたコンテンツのため、確認工程を簡略化できる
  • 医療広告ガイドラインに沿った形で運用しやすい

医療機関の情報発信では、医療広告ガイドラインへの配慮が欠かせません。

たとえば、

  • 誇張表現になっていないか
  • 治療効果を断定的に表現していないか
  • 客観性や正確性が担保されているか

といった点を常に確認する必要があります。

既存の広報資産をベースにすることで、こうした確認を行いやすくなり、正確性を保ちながら情報発信を続けることができています。

▽「医療広告ガイドライン」についての関連記事
医療機関ウェブサイト広告規制 〜厚労省のウェブサイト事例解説書を説明します〜
医療機関ウェブサイト広告規制 〜ウェブサイトの事例解説書(第2版)〜
医療機関ウェブサイト広告規制 〜ウェブサイトの事例解説書(第3版)〜

続く情報発信が、結果につながる

人気コンテンツの「ドクターインタビュー」は、集患につながるページのアクセス数増加にも貢献していますね。

そうですね。ドクターインタビューも、もともとは院内配布していた広報誌に載っていたコンテンツですね。
広報誌に掲載していたドクターインタビューの内容をそのままWebサイトに展開しました。来院した人だけが見れるコンテンツなんて、もったいないですからね。

こうした形で医師の考え方や診療への想いを伝えることは、患者さまに病院のことをより深く理解していただくことにもつながります。それは、私たちのミッションである「患者さまと医療機関のミスマッチを防ぐこと」にもつながっていくと考えています。

結果として、病院サイト全体のページビュー数300万件以上の増加を実現しました。

病院サイトの基盤は、採用にもつながっていますか?

一宮西病院では、病院サイトとは別に、採用に特化したWebサイトも複数運用していますが、採用サイトだけですべての情報を完結させているわけではありません。

採用サイトを訪れた求職者の多くは、最終的に病院の公式サイトも確認するといいます。

病院サイトには、診療内容や医師紹介、病院の取り組みなど、病院の全体像が掲載されています。そのため、採用サイトで興味を持った求職者が、病院サイトを通して病院の理解をさらに深めるケースも少なくありません。

採用サイトは入口の一つですが、病院の価値や魅力を伝える基盤として機能しているのが、病院サイトだと考えています

Web運用に悩む医療機関の方へ

最後に、Web運用に悩む医療機関の方へメッセージをお願いいたします

テレビCMや広告と比べても、Webサイトは低コストで長く効果が残る媒体です。
特にCMSのような更新できる仕組みが整っていれば、継続的な情報発信を行いやすくなります。

極端に言えば、広告予算はすべてWebに投下してもいいくらいだと思っています。
Webサイトで積み上げた情報は、これからも病院の価値として残り続けます。

まずは、更新が「億劫」になっている原因を見直してみることが大切ではないでしょうか。

アーティス担当者より

一宮西病院ご担当者さまと一緒に

営業担当 池谷より

杏嶺会様を担当させていただいてから、ちょうど10年が経ちました。
法人サイトの運用から始まり、一宮西病院と法人サイトの同時リニューアル、さらに同法人内の上林記念病院のサイトリニューアルにも携わらせていただきました。
杏嶺会様は、私が担当してきたクライアント様の中でも特に広報に力を入れておられ、Webを通じた情報発信に真摯に向き合ってこられました。
その積み重ねの結果、現在では国内でもトップクラスのアクセス数を誇るサイトへと成長しています。
SEOをはじめ、Web業界に関するさまざまな情報について、一宮西病院のご担当者様ほど真剣に耳を傾けてくださる方はなかなかいらっしゃらないので、とても提案しがいがあります。
微力ではありますが、杏嶺会様のサイト運用や情報発信に貢献できていることを誇りに思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社アーティス 営業担当 池谷
2015年に入社後、ソリューション事業部の企画・営業担当として、主に静岡県・愛知県内の企業・医療機関・教育機関のホームページリニューアル案件に携わる。
2025年からはアーティスCMSのプロダクトマネージャーとして開発業務を兼任している。

担当ディレクター 佐藤より

長年、弊社とお付き合いいただきありがとうございます。
今回お話を伺う中で印象的だったのは、一宮西病院様が「新しく作る」ことだけに頼るのではなく、院内にある広報資産を活かしながら情報発信を続けている点でした。
広報誌や市民公開講座、院内で発信されているさまざまな医療情報は、ユーザーにとってとても価値のあるコンテンツです。それらをWebサイトでも活用していくことで、無理なく継続できる情報発信につながっているのだと感じました。
Webサイトは、公開して終わりではなく、運用を続けることで価値が高まっていく媒体です。今回の事例が、Web運用に悩む医療機関の皆さまにとって、情報発信のヒントになれば幸いです。
今後も、より良いサイト運営運用・改善ができるようサポートいたしますので、引き続きよろしくお願いいたします!

株式会社アーティス ディレクター 佐藤
高校時代に1年間のメキシコ留学経験を経て、関東の大学で国際文化と多言語について学ぶ。アーティスへwebディレクターとして入社後は、webユーザビリティを学びながら大学・病院サイトを始め、コーポレートサイトのディレクション・企画業務に携わっている。

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この記事を書いた人

アーティス ブログ編集者
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