2017年のリニューアルが転換点に ― 情報発信を“継続できる仕組み”へ【前編】

2017年から10年近く、Webサイトの制作・運用をご一緒してきた杏嶺会 一宮西病院様。
現在では、サイト全体のページビュー数は数年間で累計300万件以上増加し、外来診療担当医表のページも4万件以上増加(※1)するなど、多くの方に活用される情報基盤へと成長しています。
しかし、その成果の背景にあるのは、単なるデザイン刷新ではなく、「情報発信を継続できる土台」を整えたことにありました。
※1 2023年のGoogleアナリティクスの結果に基づく
一宮西病院様の紹介
一宮西病院様は、「街と人が明るく健康でいられますように」という理念のもと、 地域の救急・急性期医療を担う病院として機能を高めてこられました。
愛知県一宮・尾張西部地域の拠点病院として、 高度で幅広い医療を提供しながら、 地域に根ざした医療体制の構築に取り組まれています。
更新が“止まりやすい”体制からの脱却
2017年のリニューアル以前、Webサイトの運用はどのような状況だったのでしょうか。

リニューアル以前のWebサイト更新は、外部のWebデザイナーへ都度依頼する形で行っていました。
更新のたびにPowerPointで指示書を作成し、見積を取得し、稟議を通す…。
その工程を経てようやく公開される体制では、迅速な情報発信は難しく、結果として更新頻度も限られていました。
迅速な情報発信が求められる医療機関にとって、その体制は決して理想的とは言えませんし、正直、この時期はWebサイトを更新することがとてもストレスに感じていていました。
リニューアルの決め手は何だったのでしょうか。
決め手は、アーティスCMSの使いやすさでしたね。
杏嶺会法人サイトにはすでにアーティスCMSが導入されており、写真の差し替えやテキスト修正も、法人側で行える環境が整っていました。
私も使ってみたところ、操作はドラッグ&ドロップ。テキストはコピー&ペーストで入れて、即時反映できる。とても簡単に感じました。
「これなら、もっと積極的に病院の情報を発信できる」と感じたことが、2017年のリニューアルにつながりました。

▲アーティスCMS操作イメージ
2017年のリニューアルで、レスポンシブにも対応しましたね。
そうですね。
当時は、スマートフォン対応が検索順位にも影響し始めたタイミングでした。(※2)
とはいえ、PCとスマートフォンで別デザインが必要であったり、PCとスマートフォン2つのデザインを制作しなければならなかったので、制作費が高額になりがちであったり…といった理由から、 対応をためらう医療機関も少なくありませんでした。
そうした中、アーティスから提案されたのが、 病院サイトのCMS化とレスポンシブ対応を同時に進めるという方法でした。重たそうなプロジェクトだな、と感じていましたが、今あるページをそのまま移行できると聞いて、それなら後からCMSで直せばいい、と気持ちが軽くなり、プロジェクトを一気に進める決断ができました。
結果として、現実的なコスト感の中で無理なく、リニューアルを実現することができましたし、安定した情報発信を継続できる体制が整い、ページビューの成長にもつながっています。その背景には、この土台整備の存在があったと感じています。
※2 検索エンジンにおいて、スマートフォンでの閲覧に最適化されたWebサイト(レスポンシブ対応など)が評価対象となり、検索順位に影響するようになりました。2015年からアップデートが導入されました。
使命と一致した“発信の土台”
2017年のリニューアルを振り返ってみていかがですか?
私たち一宮西病院の広報としての一番のミッションとしては、患者さまと医療機関のミスマッチを防ぐこと。それこそが、広報の最も重要な役割だと考えています。
手術や治療を終えたあと、「ほかの病院では別の治療法(選択肢)があったのかもしれない」と知り、後悔される患者さまは少なくありません。私たちは、そうした“情報の行き違い”を一人でも減らしたい。そのためには、医療情報を必要になってからではなく、必要になる前に、正しく届けることが大切だと考えています。
しかし、私たちの想いだけでは継続的な発信は実現できません。
2017年のリニューアルは、まさにその使命を支える「土台づくり」でした。自分たちで更新できる環境が整ったことで、情報発信は特別な業務ではなく、日常業務の一部へと変わっていきました。
「検索され続ける土台」を整えつづける
その後も、発信の質と土台の両面から改善を重ねてきました。
2023年、一宮西病院様とともに、CMSやサイト構造は維持したまま、Webサイト全体の改修を行いました。
デザインの刷新はもちろんのこと、当時はGoogleの評価基準が大きく変化していた時期でもあり(※3)、検索評価を見据えた技術的な改善にも重点的に取り組みました。
これらの施策により、ユーザーにとってより快適な閲覧環境を整えると同時に、検索エンジンからも評価されやすいサイト基盤を構築しました。
※3 ページ表示速度の最適化やモバイル環境への対応、操作性など、ユーザー体験に関わる要素が検索順位の評価基準として強化されました。

▲2023年リニューアル前のサイト
▲リニューアル後のサイト
3年前にWebサイトの改修を行いました。どのような目的で取り組まれたのでしょうか。
重視したのは、見た目を整えること以上に現代に最適化された「検索され続ける土台」をつくることでした。
どんなにデザインが良くても、 検索結果に表示されなければ見てもらえませんし、それでは意味がないと思っています。
実際に、こうした改善とコンテンツの積み重ねを続けた結果、Webサイト全体の表示回数は着実に伸長しました。数字を追いかけること自体が目的ではありませんが、結果として、数年間で累計300万ページビュー以上の増加につながっています。
“相談しやすい”パートナーの存在
2017年のリニューアル以降、営業担当は変わらず池谷が務めています。
長く同じ担当者とやり取りを続けていただく中で、「安心して任せられている」と感じていただけた場面はありますか?
「安心して任せられる」と感じる場面は何度もありました。
最初に池谷さん(弊社営業)から受けた印象は、いい意味で“マニアックそうな人・・”でした。Webのことを深く理解している方だと感じ、この人であれば良い影響をもたらしてくれるのではないか、という期待がありました。
その直感は間違っていなかったと思います。
最近はAIの活用やAIO(AI Optimization)などの話題も増え、さまざまな会社からWebに関する提案を受ける機会も多くなっています。
そのような中でも、Webサイトのことで少しでも気になることがあれば、まず池谷さんに相談しています。ひとつ質問すると、背景や関連情報まで含めて丁寧に説明してくれる。医療機関特有の事情も理解したうえで提案してくれるため、構えずに相談できる点が大きいと感じています。
豊富な知見を持ちながら、常に医療機関の立場に立って親身に考えてくれる。だからこそ、長く任せ続けられる存在であり、信頼できるパートナーだと感じています。
次回予告
2017年のリニューアルをきっかけに整えられた発信の土台。
しかし、土台があるだけでは、継続は実現しません。
なぜ一宮西病院様は、情報発信を止めることなく続けられているのでしょうか。
後編では、Webを最大限に活用する広報体制のつくり方や、更新を止めないための具体的な工夫について、より実践的な視点から伺います。
この記事を書いた人

- これまでご依頼をいただいたお客様にインタビューを行い、記事を作成していきます。
関連記事
最新記事
FOLLOW US
最新の情報をお届けします
- facebookでフォロー
- Xでフォロー
- Feedlyでフォロー



