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事例・ノウハウBlog


新たな市場へ広がる可能性を アクセス解析が生む、迷わせない構造設計

一般社団法人 電線総合技術センター(JECTEC)様のご紹介

一般社団法人 電線総合技術センター(JECTEC)様は、電線・ケーブルの製品認証、及び燃焼試験をはじめとする各種材料・製品の受託試験を行う第三者機関です。確かな信頼と技術をもとに、電線・ケーブルの品質向上と様々な分野における社会インフラの技術向上を目指し、製品の認証や受託試験、研修、広報活動などを行っています。

電線総合技術センター様 センターサイト アーティス制作実績(電線総合技術センター様 センターサイト)

webサイトを制作するにあたってのご要望と課題

当初のヒアリングでは、以下のご要望がありました。

  • ユーザーにとって、使いやすく見やすいwebサイトにしたい
  • webサイトを運用する側も操作がしやすいようにしたい
  • 見込み顧客から、取引の少ない業界の顧客まで、幅広い層のお問い合わせの獲得
  • 優秀な人材の獲得
  • ユーザーが希望する試験を、検索結果から見つけてもらえるようにしたい

また、弊社が当時のwebサイトを調査した結果、以下の課題が見受けられました。

  • 主体となる試験やサービスの項目がトップページに表示されておらず、クリック数を増加させている可能性がある
  • ヘッダーの項目が少なく、試験やサービスへの誘導が難しい
  • どのような試験・サービスであるか、ひと目で判断することが難しい
  • お問い合わせフォームの名称は同じだが、URLの異なるフォームが複数ある
  • お問い合わせをする際の書式ページへの導線が複雑化している
  • 求職者に魅力的なコンテンツの掲載を増やす必要がある

制作の4つのポイント

上記のご要望や課題点に加え、Googleアナリティクス4プロパティ(以下GA4)というアクセス解析ツールを使用し、webサイトの制作を進めました。

今回の制作では、以下4つのポイントをもとに進めました。

①主要となる試験やサービスへの導線設計

②お問い合わせ情報の集約と運用側の負担削減

③採用コンテンツの補充

④検索システムの構築

①主要となる試験やサービスへの導線設計

GA4でのアクセス解析では、大きな分類となる燃焼試験や材料試験に含まれる、小さな分類の各試験にもアクセスが多いということが分かりました。しかし、前述したように、トップページやヘッダーに主要な試験やサービスへの導線がなかったため、少々分かりづらい印象を持ちました。

そこで、以下のように対応しました。

  • 主要なサービスのボタンを全部表示し、それらを分かりやすくカテゴリ分けして配置
  • リンク先のイメージをユーザーに伝えられるように、写真が良く見えるデザインを選択
  • メインの試験については、試験内容がより分かりやすくなるようなピクトグラムを使用

これにより、既存だけでなく初めて訪れたユーザーの障壁をもなくし、自身の業界に適した試験やサービスが見つけられやすいようにしました。

しかし、表示する試験の数が多いと、混沌とするため、とくに受託試験のエリアでは、7つの目立たせたい試験とそれ以外の試験とで、大きさに違いを出し、ひと目で分かるデザインに仕上げました。

当時のヘッダー

現在のヘッダー

当時のトップページの試験やサービス項目

現在のトップページの試験やサービス項目

また、アクセス解析の結果、ユーザーの約8割はPCを利用していることが分かったため、より少ないクリック数で目的のページに辿り着けるよう、メガドロップダウンメニューを導入しました。

②お問い合わせ情報の集約と運用側の負担削減

当時のwebサイトでは、お問い合わせ先やお問い合わせの際に用いるExcelやPDFの書類が、各ページに掲載されている状態でした。また、「お問い合わせ・お申込み」というフォームの名称で、URLが異なる複数のフォームが存在していました。

これらはユーザー側と運用側から見て、以下の通りデメリットがあると考えました。

ユーザー側
・Google等の検索エンジンを使用して直接検索をした際、フォームの名称が同じであるため、目的の試験やサービスのフォームを探し出せない
運用側

・書類の内容やお問い合わせ先(担当者含む)が変更となった場合、一括で修正できず、ページごとに修正をする必要がある
・試験やサービスのページが増えた際、どのページに、どのお問い合わせ先や書類を掲載したか、管理が難しい

これらを踏まえ、お問い合わせ先と書式類のページは、それぞれ集約するよう工夫しました。

これにより、ユーザーは「お問合せ・お申込み」という1つのページから、お問い合わせに関する全ての情報を確認することができるようになりました。また、運用側も容易に更新ができる構成となりました。

集約した「お問合せ・お申込み」のページ

また、お問い合わせの入口をヘッダーとフッターの両方に配置し、どのページにいても確認できるようにしたことで、お問い合わせへの誘導促進につながるようにしました。

ヘッダー

フッター

③採用コンテンツの補充

募集要項だけでなく、実際に働いている方や仕事内容などの「内側の部分」が伝わるように、以下のコンテンツを新たに追加しました。

  • 仕事紹介
  • 職員インタビュー
  • データで見るJECTEC
  • JECTECの働きやすいところ

これらの掲載により、リニューアル前の約1年と比較をしたところ、採用ページへのアクセス数は4倍近く増加しました。

以下にて、それぞれのコンテンツについてご紹介します。

「仕事紹介」「職員インタビュー」について

実際の職員の方を対象に撮影や取材を行い、よりリアルな仕事内容や声をユーザーに届けられるようにしました。

筆者自身も撮影に同行しました。その際、皆さんの仕事に対する真摯な姿勢やプロフェッショナルな対応を体感したと同時に、気さくで穏やかな素の表情も垣間見られたため、その両方が伝わるよう、一つひとつのページをこだわって作成しました。

「仕事紹介」のページ

「職員インタビュー」のページ

「データで見るJECTEC」「JECTECの働きやすいところ」について

この2つも「内側の部分」がより伝わるよう、職員の方にアンケートにご協力いただいて作成しました。また、求職者からの需要が高い福利厚生が、当時のwebサイトに掲載がなく、求人サイトに掲載されていたため、分散している情報を統合して掲載しました。

これらを円グラフやピクトグラム等のビジュアル要素を用いて掲載し、ユーザーが端的に読み取れるページにしました。

「データで見るJECTEC」ページ

「福利厚生」ページ

④検索システムの構築

webサイトの制作に加え、キーワードや規格名をもとに目的の受託試験へたどり着けるよう、検索システムを構築しました。

構築をするにあたって、まずは電線総合技術センター様のからのご要望を伺い、以下項目について、弊社との認識をすり合わせる打ち合わせを重ねました。

  • ユーザーからの実際のお問い合わせ内容、検索ワードの主な例
  • 検索をしようとするターゲットの詳細
  • 検索結果で見せたい情報
  • 構築後の運用方法や携わる方の人数
  • CSVデータ等の扱いが日常業務の中であるかどうか

上記の内容をもとに、弊社システム担当先導のもと仕様を固め、先方側の運用負担も考慮し、CSVデータで簡単に管理ができるようにしました。

お客さん側でのCSVデータの管理が問題なく行えるよう、初回は図解の資料や見本のCSVデータを提供してフォローしました。

これにより、お客様でも問題なく運用を続けていただいております。

「受託試験検索」ページ

一般社団法人 電線総合技術センター(JECTEC) ご担当者様より

今回のリニューアルは、ユーザーにとって使いやすく見易いこと、運用側にとって操作しやすいwebサイトにすることを目的に実施しました。ユーザーからのお問い合わせの大半が、電線・ケーブルの受託試験や認証サービスに関する内容であることから、この2つの事業へのアクセスが容易になる構成にデザインを一新しました。更に、受託試験については『検索システム』を導入することで、目的のページへより早く、より正確に辿り着けるよう工夫しました。

「そもそもJECTECって何の会社?」と思われる方が多いため、アーティス様からご提案をいただき、採用情報も強化しました。職員インタビューやデータで見るJECTECなどの掲載により、当センターの活動内容が、よりご理解いただけるようになったのではないかと思っております。

リニューアルに伴い、webサイトの更新を当センター職員が対応できるようになりましたので、最新情報や有益な情報をタイムリーに配信できるよう、webサイトを上手く活用していければと考えております。

アーティス担当者より

担当ディレクター 森下より

電線・ケーブルの認証や試験など、初めて携わる分野であったこともあり、新しい知識を習得する楽しさもありつつ、専門的な情報をいかにかみ砕いて分かりやすく伝えるか、試行錯誤を重ねて取り組みました。

また、制作の設計段階から当時のwebサイトのアクセス状況を確認させていただいたことで、より確信を持って情報整理と導線設計をすることができました。

デザインにおいても、貴センターの堅実で誠実なイメージを残しつつ、さらに先進的な印象を持たせることができたと考えております。

今後もCMSの運用からアクセス解析まで、丁寧にサポートしてまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社アーティス ディレクター 森下
大学在学中、カナダのオーロラツアー会社でレセプション業務を経験。その後、東京の旅行会社にてオペレーターやプロジェクトマネージャーなどの幅広い職種経験を経て、アーティスへUターン転職。Webディレクターとして、大学や病院サイト、コーポレートサイトのディレクション・企画業務に携わっている。

担当営業 鈴木より

制作の初期段階から施設をご案内いただき、実際の試験設備や研究環境に触れられたことで、電線総合技術センター様が担われている専門性の高い業務への理解がより深まりました。写真撮影にも快くご協力いただきまして、ありがとうございました。

貴センターが提供されている「受託試験」「認証」「研究開発」「研修・セミナー」といった多様な事業が、ユーザーに分かりやすく伝わるよう、情報整理と導線設計に特に注力しました。

引き続き、サイト運用やCMSサポートを含めしっかりと伴走させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社アーティス 営業担当 鈴木
営業兼コンサルタントとして、これまで携わってきたWebサイトは500サイト以上、担当したクライアント数は300社以上にのぼる。現在は、豊富な経験を活かした提案を行いながら、ソリューション事業部 部長として事業戦略の勘案や後進育成にも取り組んでいる。

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この記事を書いた人

アーティス ブログ編集者
アーティス ブログ編集者
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